任意整理の交渉中に債権者から裁判を起こされたら|対処法と注意点を解説
【この記事でわかること】
・任意整理の交渉中に債権者が裁判を起こすケースとその理由
・裁判の呼び出しを無視すると何が起きるか
・答弁書の提出と期限の重要性
・弁護士・司法書士が代理人の場合の対応の流れ
・裁判後に和解・差し押さえを回避する方法
「任意整理を弁護士に依頼して交渉中なのに、突然裁判所から呼び出しが来た!」
「訴訟を起こされたらどうすればいいの?無視してもいいの?」
任意整理の交渉中に、債権者が裁判(支払督促・少額訴訟・通常訴訟)を起こしてくるケースがあります。裁判所からの呼び出しを無視することは絶対にNGです。この記事では、冷静に取るべき対処法を解説します。
目次
なぜ交渉中に裁判を起こされるのか
任意整理は債権者との任意の交渉であり、債権者には交渉に応じる義務がありません。特に以下のようなケースでは、交渉途中でも法的手続きに移行することがあります。
- 長期間返済が滞っており、交渉の見通しが立たない
- 弁護士から受任通知が届いても、一部の債権者が強硬姿勢を取る
- 和解条件で折り合いがつかない
- 債権者がもともと法的手続きを好む方針の会社である
裁判を起こされること自体は珍しくなく、弁護士が代理人についていれば適切に対応できます。
裁判の種類|支払督促・少額訴訟・通常訴訟
支払督促
裁判所を通じた簡易な督促手続きです。異議申し立てを行えば通常の訴訟に移行します。受け取ってから2週間以内に異議申し立てが必要です。
少額訴訟
請求額が60万円以下の場合に利用される簡易な訴訟手続きです。原則1回の期日で審理が終わります。
通常訴訟
60万円超の請求や、複雑な事情がある場合の正式な訴訟手続きです。
いずれの場合も、裁判所からの書類を受け取ったら無視せず、すぐに担当の弁護士・司法書士に連絡することが最優先です。
任意整理の交渉が失敗した場合の対処法は、こちらも参考にしてください。
→ https://dept-zero-navi.com/ninni-seiri-kosho-shippai
絶対にやってはいけないこと|無視・放置
裁判所からの呼び出し・書類を無視・放置することは絶対にNGです。
無視した場合、「欠席判決」が下され、債権者の主張がそのまま認められます。その後、以下のような強制執行(差し押さえ)が行われます。
- 給与の差し押さえ(手取りの4分の1まで)
- 銀行口座の差し押さえ
- 財産(不動産・動産)の差し押さえ
給与の差し押さえが発生すると、勤務先に通知が届くため、職場に借金問題が発覚する可能性があります。
給与差し押さえへの対処法については、こちらで詳しく解説しています。
→ https://dept-zero-navi.com/kyuyo-sashiosae-taishoho
弁護士が代理人の場合の対応の流れ
任意整理を弁護士・司法書士に依頼している場合、裁判対応も代理人が行います。
- 裁判所からの書類を受け取ったら、すぐに担当の弁護士・司法書士に連絡・転送する
- 代理人が答弁書を作成・提出する
- 代理人が裁判に出席し、和解交渉を行う
- 和解が成立すれば、任意整理の流れで返済計画が決まる
多くの場合、裁判になっても和解で解決することが可能です。弁護士が代理人についていれば、裁判になっても適切に対応できるため、過度に心配する必要はありません。
代理人なしで裁判を起こされた場合
弁護士・司法書士に依頼する前に裁判を起こされた場合は、早急に専門家に依頼することを優先してください。
答弁書の提出期限に注意
呼び出し状に記載された答弁書の提出期限(通常は期日の1週間前程度)を過ぎると、欠席判決が下されるリスクがあります。
期限が迫っている場合は、法テラス(0570-078374)に電話して緊急相談を求めることもできます。
よくある質問
Q1. 弁護士に依頼しているのに、なぜ裁判を起こされるのですか?
A. 任意整理は任意の交渉であり、債権者に応じる義務はありません。交渉が進まない場合や、条件が折り合わない場合に裁判に移行するケースがあります。ただし、弁護士が代理人として対応するため、適切に処理されます。
Q2. 裁判で負けたら、すぐに差し押さえされますか?
A. 判決確定後に強制執行の申し立てが行われることがあります。ただし、判決後でも和解交渉は可能です。差し押さえが怖い場合は、判決前に弁護士に相談して和解での解決を目指してください。
Q3. 支払督促を無視したらどうなりますか?
A. 受け取りから2週間以内に異議申し立てをしないと、仮執行宣言が付与され、差し押さえが実行されるリスクがあります。支払督促が届いたらすぐに弁護士・司法書士に連絡してください。
Q4. 裁判になった場合、費用はどのくらいかかりますか?
A. 任意整理を依頼している弁護士・司法書士が対応する場合は、別途費用が発生することがあります。契約内容によって異なるため、担当の専門家に確認してください。
まとめ
任意整理中に裁判を起こされた場合の対処法をまとめます。
- 裁判所からの書類は絶対に無視しない
- 書類を受け取ったらすぐに担当の弁護士・司法書士に連絡する
- 無視すると欠席判決→差し押さえのリスクがある
- 弁護士が代理人であれば裁判対応も適切に行ってもらえる
- 裁判になっても和解で解決できるケースが多い
- 代理人がいない場合は答弁書の期限に注意して早急に専門家に依頼する
裁判を起こされても、焦らず担当専門家に連絡することが最善策です。適切に対応すれば、解決できます。